激ダサDANCEで凍らせて

ハロプロとテニミュとその他雑記。

12月に観たハロプロ関係の配信

dTVの初月無料のやつで色々みました。 

11/27  アンジュルム Premier seat

最近全員揃ったアンジュのライブを観たのは文乃ちゃんのご褒美特番「結局はLOVEでしょ」のスタジオライブくらいだったので、こうしてメンバー全員でフォーメーションダンスやユニゾンを披露してくれるのは新鮮な感じがする。

披露された曲の中では、りかこちゃんとかみこの《寒いね》が良かった。りかこちゃんのハスキーボイスとかみこの透明感あふれる歌声の相性がすごくいいし、ハロープロジェクトが誇るビジュメンであるりかみこが抱きしめ合い体温を分け合う姿は歌がどうとか関係なく圧倒的「善」だった。

今のアンジュルムは可愛いからかっこいいまで振り幅が広いのでライブが楽しい。

番組後半で披露された《大器晩成》では、このメンバーでのパフォーマンスと新しい歌割りを初めて観て「今のアンジュルム」を強く意識させられた。

私のアンジュ推し遍歴は

まろちゃん→まろちゃん卒業で推しを探してむろたん→文乃ちゃん加入で推し増ししてむろたんと文乃ちゃん→今はむろたんが卒業してしまったので文乃ちゃん単推し

なのだが、私はむろたんの挑発的ながらもエネルギッシュでまっすぐな歌とダンスが大好きだった。むろたんの代名詞と言えば《大器晩成》の落ちサビソロパートである。加入後の初シングルである《大器晩成》で難易度の高いソロパートを任されたむろたんは最初から十分に歌が上手かったのだが、経験を重ねるにつれて更に伸びやかな「どんな時代にも流されずに」を歌い上げてくれるようになった。

今年春にむろたんが卒業し、アンジュルムのライブにとって最も大事な曲と言っても過言ではないこの曲の最も重要なソロパートをむろたん以外が歌うのは想像もできなかったが、今回の配信ではじめてかみこが歌う「どんな時代にも流されずに」を聴いた。かみこの歌声はとても綺麗で、引き継いでくれたのがこの子で良かったと思えたが、半年以上もの間実感が湧かずにいたむろたんの卒業を私はこの日はじめてはっきりと理解した。

卒コンが無観客開催になり、その流れでライブは軒並み中止になり、芸能活動を行っていないむろたんの卒業後の状況はまったくわからず、今まで心のどこかでむろたんはまたアンジュルムに帰ってくるような気がしていたのだ。《大器晩成》の落ちサビで聴き慣れた歌声を聴けなくなった時、半年以上目を逸らし続けた空虚と寂しさを強く感じた。

でも《大器晩成》という曲が持つ力強さは、アンジュルムはいつの時代も最高なんだって思わせてくれる。 

Premier seatは生の現場じゃなくてもカメラワークからメンバーの躍動感を感じることが出来て、最高に楽しいライブでした。

 

12/2  Hello! Project 2020 〜The Ballad〜 Special Number

バラードやミディアムナンバーを中心にハロプロ楽曲を披露するコンサートである本公演。私はハロメンがJ-POPだのAKBだのを歌うコンサート断固拒否おたくなので 、バラード公演は今回はじめて観ることになった。

配信で観ていても、やっぱり大きい会場はいいなぁ〜と思った。広くて暗い客席でおたくのサイリウムが光っていてステージ上のメンバーが明るく照らされてるあの光景は特別な高揚感がある。

 

バラード曲、特に恋愛曲はささいな視線の使い方や声の調子にメンバーごとの個性が表れていて見ごたえ、聴きごたえがあった。

だが中盤以降は静かな曲が続くのがわりとしんどくなり、おたく頑張って黙るからアップテンポな曲で踊ってくれ、頼む!と思ってしまった(勿論バラード曲も好きだしそれを歌うメンバーも良かったのだが、アイドルのコンサートはやっぱりいろんな曲調の中でメンバーのいろんな表情を楽しめるのが醍醐味だと思う)。

 

正面が決められていないセンターステージでのパフォーマンスだったのでセトリ以外の部分にも目新しさが多かった。特につばきファクトリーの《イマナンジ?》でセンターステージを時計盤に、メンバーを時計の針に見立てたフォーメーションダンスが斬新で良かった。

一番目を奪われたのは《氷点下》を歌ったかりんちゃんのソロパフォーマンス。彼女の持つ切なさと表現力は唯一無二で、彼女はこれから先ソロとして活動しても輝くことのできる女の子だなと再認識した。

 

全員曲と研修生のOAが終わった本編一曲目は《寒いね》だったのだが、アンジュプレシのりかみこ寒いねデュエット、今回の武道館、dTVは関係ないがアンジュ新メン3人の歌唱動画など、ここにきて6スマ時代の名曲《寒いね》がプッシュされているのが嬉しい。

まろちゃんが卒業し、和田さんの影響力が強かった2017-18年頃のアンジュルムはとにかく尖ったアイドルというイメージを固めるのに必死だったように思う。私はパフォーマンススキルやメンバーの芯の強さが伴った「尖ったアンジュルム」が好きだったのだが、スマ曲を封印したせいでライブツアーのセトリがほぼ固定化されていたことには若干の不満を抱いていた。

これからスマイレージ時代の曲はもっと披露してほしいし、たとえこれからのアンジュがスマとは違う方向性を選んだとしても、生まれ変わったアンジュルムとしてスマ曲を再解釈していってほしいと思う。

 

余談だが今回の会場となった日本武道館は換気のため客席が異様な寒さだったらしく、《寒いね》を文字通り体感できたみたいなツイートが大量に流れてきた。

このご時世で生の現場に飢えている私だがはじめて配信で見てて良かったなと思った。現場に行ったおたくのみなさん、お疲れさまでした。

 

12/25  BEYOOOOONDS Premier seat

今回初披露の新曲である《Now Now Ningen》、歌い始めが「人間!!」なの世界観バカデカトンチキ曲で最高じゃんって思ったが次の瞬間きちんと手を洗ってるか確認されてげんなりしてしまった。

これはThe Balladのセトリを見ても感じたことなのだが、疫病で世の中が大変なことになっている時にステージ上で「大変だけど力を合わせて頑張ろうね!未来は明るいよ!」的なメッセージを訴えられてもはぁ…そうですか…ってなるのは私がひねくれた人間だからなのだろうか。

私がアイドル、もっと大きな括りで言うと舞台やエンタメに求めているのは現実を無理矢理前向きに生きようとするメッセージではなく華やかで無意味な夢だ。ステージを観ている時くらい現実の混乱を忘れて夢に浸りたいのに「人間〜!きちんと手を洗ってるかー?!」って叫ばれたらいや今はそんなこと思い出させるなと思ってしまう。

メタ表現と時事ネタはBEYOOOOONDSのお家芸なので絶対コロナを明るく乗り切る曲が来るとは思ってたけど…

 

今回のプレシ配信の中で、私は《Now Now Ningen》よりも《きのこたけのこ大戦記》に元気をもらった。きのこvsたけのこというどうでもええがな全開のバトルをしてるのに「だって人間には愛がある」っていう壮大なメッセージに着地するのめちゃめちゃトンチキで馬鹿馬鹿しいんだけど、現実がつらい時こそこういう馬鹿馬鹿しい歌が染みた。

 

新曲に対する文句は置いておいて、ライブ自体はすごく楽しかった。特に《そこらのやつとは同じにされたくない》のぶりっこみいみの曲フリ、それに続く疾走感あふれるパフォーマンスは雨川の個性が光っていた。雨ノ森川海は可愛くて女の子らしいCHIKA#TETSUとは対照的に反抗的でロックなグループとして位置付けられているけど、びよのなかで一番ぶりぶりしたみいみがあえてCHIKA#TETSUじゃなくて雨ノ森川海に配属されているのは本当に良い采配だと思う。

BEYOOOOONDSのみいみから雨ノ森川海のみいみになった瞬間突然反抗的な目つきでパフォーマンスをはじめるみいみから目を離せない。

 

 配信ライブは客側の盛り上がりが無い分、メンバー内で完結する寸劇パートの面白さが目立っていた。寸劇というよりも茶番という表現がふさわしいくらい気の抜けた寸劇は演じているメンバーが真剣だからこそ面白い。

寸劇は普通のMCと違っておたくの反応がなくてもきちんとオチを付けられるので、今の時代と相性が良いなと思ったりもした。

BEYOOOOONDSは古き良きお決まりパターンの「ズコーーー!!!」がありつつも常に新鮮で、いつでも楽しい。

 BEYOOOOONDS、本当に全部がラブ。5分前まで嫌いだった《Now Now Ningen》ももうスキ。だってBEYOOOOONDSだから…