激ダサDANCEで凍らせて

ハロプロとテニミュとその他雑記。

ハロコン2021冬~STEP BY STEP~

ハロコン大阪に行ってきました。

私が観に行ったのは1月23日大阪昼公演(ユニット③,⑤)と24日大阪昼公演(ユニット③,⑥)の回。

 

メンバーをメモしておくと以下の通り。

【ユニット③】

モーニング娘。'21  石田亜佑美野中美希牧野真莉愛森戸知沙希・北川莉央
つばきファクトリー  山岸理子浅倉樹々小野瑞歩秋山眞緒

【ユニット⑤】

アンジュルム  川村文乃上國料萌衣笠原桃奈・橋迫鈴・為永幸音
Juice=Juice 高木紗友希稲場愛香井上玲音・松永里愛
【ユニット⑥】

Juice=Juice  金澤朋子植村あかり段原瑠々・工藤由愛
BEYOOOOONDS  平井美葉・前田こころ・山﨑夢羽・清野桃々姫

 

●23日昼公演

この日は文乃ちゃん目当てで現場に赴いたら今まであまり注目していなかった秋山眞緒ちゃんが気になってしかたなくなった。

つばきの曲はおとなしく乙女チックなイメージで、MVも清楚にまとまっている印象だったが、実際に生でパフォーマンスを観ると想像の100倍ダンスが激しかった。

《意識高い乙女のジレンマ》も《三回目のデート神話》も、可愛い乙女心を歌った歌詞と髪を振り乱して踊るまおぴんのギャップがかなり予想外で、曲をイヤホンで聴いて満足していた今までがもったいなかったと思わされた。

 

アンジュルムは今回人数を半分に減らした5人でのパフォーマンスで、不安なような楽しみなような感じだったのだが、人数が減って普段と違う歌割の歌唱を聴くことができるのは新鮮で良かった。

文乃ちゃんは技巧的に満遍なく歌が上手いというよりは感情の機微を声にのせるのが上手いタイプの歌手なので、一曲丸ごとソロで聴くよりもワンフレーズのソロを聴く方が輝きがわかりやすい。

例えば文乃ちゃんのソロパートで評価が高いものと言えば《Uraha=Lover》の「照れながら君がくれた 記念日の手紙のこと」が思い浮かぶが、これも他のメンバーの歌声の中に文乃ちゃんの歌声が入っているからこそ彼女の声質が目立ち、おたくの急所に当たったのだと思う。

今回、変則的な歌割での《私を創るのは私》、《ミラー・ミラー》を聴くと文乃ちゃんの新しいソロパートにハッとさせられることが多々あった。

文乃ちゃんの丁寧な歌声が誰よりも好きだ。

 

この日は24日のBEYOOOOONDSが出演する回に比べると、おとなしめのセトリという印象があった。

ブログに書くべきことでもないかもしれないが、私は今のバラードブームの中でアンジュルム曲の《ナミダイロノケツイ》を聴くと微妙な気持ちになる。

3期メンバーの相川茉穂ちゃんがパニック障害によってグループを一時離脱した際にリリースされたこの曲は、茉穂ちゃんに会えなくても残されたメンバーでグループを守っていくというメッセージが込められた楽曲である。

私はリリース当時からメンバーの病気をネタにお涙頂戴曲を歌われることに抵抗があった。正直な話、離脱したメンバーにプレッシャーを掛けるような演出はエンタメとしてやってはいけないと思う。

茉穂ちゃんは最終的にアンジュルムへの復帰が叶わないまま卒業を迎えたが、結果ハロプロは《ナミダイロノケツイ》という曲を持て余すことになった。待つべき人がいなくなったからである。

ナミケツはむろたんと莉佳子ちゃんの3期FCイベントなど特殊な場面を除きアンジュルム内で歌われることはなくなったが、昨今のバラード時代の訪れとともにナミケツは「茉穂ちゃんの不在を乗り越え、アンジュルムという場を守る歌」から「コロナ時代を乗り越え、ライブという場を守る歌」へと読み替えられ、アンジュルム以外のグループが歌い得る曲としてリバイバルされた。

この曲を歌っているメンバーは何も悪くないのだが、未だにナミケツをどういう気持ちで聴けばいいのかわからない。お願いだから封印してくれ。

 

●24日昼公演

研修生ユニットがまさかのスマイレージ楽曲《スキちゃん》を歌ってくれた。研修生のOAで先輩グループの曲を披露しているのを聴くのははじめてな気がするし、嬉しい驚きだった。

研修生ユニットで一番目を奪われたのは石栗奏美ちゃん。前々から気になっていたのだが、長い手足を活かして表情豊かにパフォーマンスしてくれるので観ていて気持ちがいい。長身イケメンキャラだと思っていたら「ペット売り場で犬を見てたら」の箇所では頭の上で手をぴょこんとジェスチャーしていたり、研修生っぽいあどけない一面を垣間見た。

 

BEYOOOOONDSはやっぱり楽しかった。序盤の《そこらの奴とは同じにされたくない》の美葉ちゃんのダンスは必見。

雨川の曲なので美葉ちゃんは普段参加していないが、今回は大暴れの美葉ちゃんが曲の世界観を盛り上げてくれている。美葉ちゃんはガラ悪めのダンスもコンテンポラリーバレエに近いしなやかなダンスも両方踊れるのが今までのハロプロにいなかったタイプで、本人の内気なイケメンキャラにもよくマッチしていると思う。

 

《文化祭実行委員長の恋》はこころちゃん、桃々姫ちゃん、夢羽ちゃん、美葉ちゃんの4人で演じる変則的な構成だったのだが、ソーシャルディスタンス確保と控えめな演出のおかげで面白いことになっていた。

こころちゃんの衣装替えがカットされ(それどころか小道具の眼鏡さえない)、こころちゃんが桃々姫ちゃんのおでこを抑えるシーンは感染予防のため虚空を押し留める振り付けに変えられ、ラストの手つなぎシーンも距離が確保されたエア手つなぎに変えられ、ある意味レアな感じになっていた。

そんな演出でもいつも通りのドタバタ感はしっかり残っていたので、いつのまにか双眼鏡を離してサイリウムを振りまくっていた。

 

 この日一番楽しみにしていたのは瑠々ちゃんと夢羽ちゃんが歌う《悲しきヘブン》。

2ヵ月前、折角チケット取ってハロ曲歌ってくれなかったら嫌だなあ、ハロプロのコンサート観に行って瑛人の香水聴かされてもなあ……と思いつつ恐る恐るFC先行で文乃ちゃんが出演する回だけ申し込んでみたのだが、いざツアーがはじまるとゆったりとしたハロ曲を歌ってくれるどころかユニット⑥のセトリに超高難度の歌唱とダンスでおなじみの《悲しきヘブン》が入っていることが発覚し、慌てて24日昼公演の一般チケも取った。

ちょうどYouTubeで瑠々ちゃんとふなっきがアカペラで歌った悲ヘブのかっこよさに惹かれて年末の楽曲大賞に投票したばかりだったので、このセトリには運命も感じた。

悲ヘブは私がハロプロを好きになったきっかけの曲で、アイドルってこんなにかっこいいんだって気付かせてくれた曲でもある。

ハロプロには暗黙の了解的に歌が上手い子だけがパフォーマンスを許される曲が存在していて、それは悲ヘブやガタメキラであったり、今回のMCで「歌もダンスも上手い人が歌っているイメージがある」と言及されたシンデレラコンプレックスであったりするのだが、過去曲のカバーが多いハロコンでは各グループの精鋭がそうした難易度の高い曲を歌いこなす姿を見ることができ、スキル厨としては非常に嬉しい。

瑠々ちゃんと夢羽ちゃんの力強い歌声はもちろん、こころちゃん、美葉ちゃん、由愛ちゃんの踊ったダンスパートもかっこよかった。

こころちゃんと美葉ちゃんはかなともを含めた3人での《シングルベッド》が終わって袖に捌けたかと思ったらすぐ舞台に戻って悲ヘブを踊ってくれて、イケメンの過剰供給というか、心臓がもたなかった。

 

《シングルベッド》は三者三様のイケメンっぷり、不適切な言い方をすれば「スーパー攻め様ぶり」だった。「シングルベッドで夢とおまえ抱いてた頃」なんて本物の男でもなかなか歌いこなせない歌詞をモノにしてしまう女の子はすごい。

かなともは舞台で男役を務めるびよの二人に比べると女性的で、物憂げなイメージ。

美葉ちゃんは所々で髪をかき上げていたり、少しキザに狙った仕草も見せてくれて、シャイだった美葉ちゃんが段々自分のイケメンっぷりを自覚しているのを感じた。その絶妙なバランスが可愛い。

こころちゃんは今回のMCで《シングルベッド》を歌う前には舞台袖で胸を張り、脚を肩幅に開いて男役になりきってから舞台に上がると話してくれた。立ち振る舞いは勿論、ハスキーボイスの表現力も増していて、こんなん女ヲタ全員堕ちるじゃんと思った。

 

最初は大階段やモニターがない舞台は殺風景な気もしていましたが、おとなしく双眼鏡で野鳥の会をするのもなかなか楽しかったです。

文乃ちゃん、こころちゃんという推しに会えて良かった。

春ツアーもどんな形であれやってほしいと思います。